此頃出崎の土佐参政後藤

龍
慎老台
おうち様まで御頼申置慎蔵先生 左右
龍馬
追白、此頃も相不レ変御いそがしきよしにて候。御出かけなどハ、御無用、其内又参上候。弟拝首。
此十日助太夫方まで帰り申候。折柄、満珠艦出帆の時にて、同人にも吉太夫ニも御目にかゝらず。○此度ハ又

○長崎の勢ハ一向常ニ変りたる事なし。
○其内、土佐国の勢がよ程なおり、長崎ニ出たる参政後藤
○長崎ニて会津の家老神保修理に面会。会津ニハおもいがけぬ人物ニてありたり。
其時小弟ハ土佐人高坂龍次郎と申て出かけ、色々おかしき談ありしが、変りたる事なし。
十六日
龍馬